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『小説の神様』

 

映画・『小説の神様』

 


あらすじ

中学生で作家デビューしたが、作品はSNSで酷評され、自分を見失った売れない高校生小説家・千谷一也。一方、同じクラスの人気者でドSな性格の上、ヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪。底辺作家と人気作家、性格もクラスでの立ち位置も、すべてが真逆の2人に、編集者から下されたミッションーとは…。ラスト、胸があつくなる。共感と感動No1のファンタスティック青春ストーリー。(C)2020映画「小説の神様」製作委員会

 

感想

売れない小説ばかり書いたお父さんと中学生ながらも頭角を現し、早くも文壇デビューを果たすものの…ネットで酷く叩かれ…今は小説家というのを隠してる高校生…千谷一也。

ある日…小説が進まない彼に編集者からの提案。とある人が物語を考えたら…彼はその物語を文字にするという二人共同作業で小説を書いてみないかと。

マサカのあの人…いつも輝く笑顔の同じクラスの小余綾詩凪。実は彼女…超売れっ子小説家…。

物語は登場人物に焦点を合わせて5章に成り立つが…個人的には5章の小説の神様が一番好き…。

グッとくるセリフ…

…本を読んでまで泣きたいの…どうしてなのかな…
…それは明日のためだ…明日からの自分はもう涙を濡らさないでいいように…そのために小説を読むんだ…
…もし、小説を読んで涙を流しても…それはこの先ずっと胸に刻まれるようなあたたかい感情の涙なんだよ…

お母さんが本を読んで泣くのをよく目にした子供ならではの質問に…幼い子供には難しいだろうが、淡々と語るお父さんの言葉には心が揺れる。

…私にとってお父さんの物語は願いなの…その気持ちを偽物だと思わない…

と息子に話せるお母さんも素晴らしい。

鬱ながら僅かな光が感じられる一也のデビュー作『灰になって春を過ごす』

苦しむ一也に…悲しいとき苦しいとき勇気が足りない時…私はこの本を読む。俺が好きな本だ…とその本を渡す正樹。自分も小説って…書きたいはずなのに…一也を思うその心には涙要注意💧

「あなたの物語を嫌いにならないで…」

雑誌の画報のような洗練されたシーンにも目が離せない…。…最後のセリフだけは自分がかいていいかな…と詩凪の心にもエール。

最後に

 

輝く彼らの青春が眩しく…微笑ましく…ちょっぴり羨ましく…なるのだが…それでいい。

書けない人として…書けるすべての人に感謝の気もちになれる映画…。

◆20220601・アマゾンプライム対象です。