単行本の表紙で気になった映画。
あらすじ
夏の北海道。山中に放置されたワゴン車から中年男性と犬の白骨死体が発見された。遺体の埋葬処理を請け負った地元市役所の福祉課に勤める青年は、何かに導かれるように、残された手掛かりから死んだ男性の足取りを辿る旅に出る。途中、ひとりの少女と出会い、彼女を旅の道連れにしながら、死んだ男性と、その愛犬との短くも永い旅路を紐解いていく涙溢れる感動のストーリー。 (C)2011「星守る犬」製作委員会
感想
幼い頃、両親を交通事故で亡くし、おじいさんとおばあさんと暮らすようになった少年。ですが、間もなくしておばあさんが満開のひまわり畑を見ながらお空へ旅立つことになります。
壁をベランダにするのよ!と壁を破るおじいさんの心に…涙要注意です。
その数日後、おじさんが連れてきた子犬のクロ。
青年になった彼は市役所で働くことになりますが、ある日、キャンピング場の奥に放置されたワゴン車から白骨死体が発見される事になって、物語は大きく動き始めます…。 自分の痕跡を消すため、身分証明書やナンバープレートなどを燃やすものの、風に飛んでワゴンのタイヤに隠れた3枚の領収書が、またも風に飛んで、現場に駆けつけた彼のもとに落ちて来る…。
その3枚の領収書を手がかりに北海道から東京に向かった彼によって徐々に明らかになるあの死の真実は…。
黄昏離婚、親の介護、子供の反抗期、孤独死…。 ある年になると自分の最期を考えることが増えますが、人に迷惑かけず、せめて、今までありがとうと言える人が隣にいて欲しいなと改めて思わさせる映画でした。
映画が終わっても…東日本大震災の数ヶ月前に撮影されたという、綺麗な景色が目に残ります。撮影の時はわずか数ヶ月後に大地震が起きるとは夢にも思わなったでしょうが…災害前に撮影が終わった事も、災害前の東北の風景を今…スクリーンで観られる事もある意味…キセキかもしれません。
映画が終わっても…東日本大震災の数ヶ月前に撮影されたという、綺麗な景色が目に残ります。撮影の時はわずか数ヶ月後に大地震が起きるとは夢にも思わなったでしょうが…災害前に撮影が終わった事も、災害前の東北の風景を今…スクリーンで観られる事もある意味…キセキかもしれません。
名犬としか言えない、ハッピの名演技には涙が止まりません(ToT)
飼い主にどんなに愛されても、ひとりで残され…生きていこうとする犬は他人にとっては猛犬に過ぎないという悲しい現実…。
…望んでも望んでも叶わないから望んでる。それでいい。人はみんな星守る犬だ…。
このセリフには心が揺れました。
20220529・アマゾンプライム対象です。
アマゾンプライム・単行本
原作は読んでいませんが、表紙に惹かれて、映画を観るようになりました。
村上たかしさんは偶然知った…実際…起きた似た事件から作品を作り上げたそうです。
だれにでも平等に訪れる死ですが、そのカタチは十人十色…あなたはどの色を選びますか?