あらすじ
ロサンゼルスで映画の予告編制作会社を経営するアマンダは恋人に浮気され、彼を家から追い出した。ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、元恋人に婚約発表をされて失意のどん底に。傷心の2人はインターネットの”ホーム・エクスチェンジ”というサイトに出会い、お互いの家を交換して相手の家具や車を自由に使えるという休暇を過ごすことにした。(アマゾンプライム)
サンタ・アナ風
サンタ・アナ風は ロサンゼルス盆地南部で秋から冬にかけて吹く局地風だそう。➡サンタアナ - Wikipedia
映画の中で一番印象的だったのが、この風の吹くシーン。『余命10年』の突風ですぐ思い出したのが『ホリデイ』のサンタ・アナ。二人の人生が大きく変わる事を暗示させるその風。
「この風が吹くと何かが起こると言われてる」とマイルズ。「サンタ・アナ」だからこそ、彼らの出会いに納得。
セリフ
恋の色は色々あるの
色々ある恋の色。その中で彼らの恋の色は華麗ではないが、穏やかにバランスをとっているパステルカラーに似ている気がする。
失ってしまった恋もある
新しく始まる恋もある
たった一晩で
もっと残酷な恋の形もある。片方がズタズタに傷つく報われない恋だ。
これこそ私の転売特許
最悪のクリスマスと誕生日が三回も繰り返し、まさに暗黒のような3年を過ごしたアイリス、その原因は愛してくれない人を愛したせい。
感想
何があれ、彼の「元気?」という一言ですべてを許してしまうアイリス。
偉大なる脚本家だったアーサー。彼は妻を先立ち、杖なしでは歩く事もできず、道では迷子になり、
ソヒとオリビアの部屋、部屋のテントで過ごす彼らの時間。家中があまりにも綺麗に整理整頓されているのがすこし気になるが、こんな年になっても憧れの素敵な子供部屋には感心。
ただ、一つ疑問が残るのは、アマンダが初めてロンドンのアイリスに家に向かう時と帰る時のタクシー。行く時はこれ以上タクシーは進めないとミランダを置き去りにして帰るタクシーだが、帰りにはタクシーがちゃんとアイリスの家の玄関先で待っている。
それはまあ、そんな事もあるかもしれないとして、「it's over!」と彼と別れてタクシーに乗ったアマンダ。タクシーの中で涙を流すアマンダ役のキャメロン・ディアスのサファイアのような瞳がとてもきれいと思った。さあ…彼女の決断は如何に…。
すべてが完ぺきなハッピーエンドなので、観るだけで幸せになれる映画。
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20231221・amazonプライム対象