星新一の不思議な不思議な短編ドラマ
2022年4月5日から8月16日まで放送(全20回)
“ショートショートの神様”星新一。生涯にわたり発表された1001編を超える作品は、教科書にも掲載され、いまなお読みつがれています。世代を超えて愛されるその魅力は、“宇宙”“ロボット”“悪魔”など不思議でワクワクするSFやファンタジーの要素。また人間や社会に対する「おかしみ」や「皮肉」をまじえた目線。そしてなにより、短くも、あっと驚かされる予測不可能なストーリーです。それは、毒を含んだ寓話なのか、人類への警鐘なのか…。星新一の珠玉の作品を、令和のいま、実写ドラマとして描きます。星新一の不思議な不思議な短編ドラマ - NHK
観想
(観終えたエピソードだけになります。)
「ボッコちゃん」
15分という時間の濃厚さ、この物語りが1958年作だなんて……信じられないほどのアイデアにただただびっくり……。
「生活維持省」
建物がすごい。
ランダムに選ばれて殺される。だからこそ作られた平和。
こんな平和な時代に生きられてよかったよ。本当によかった。
しかし、そのような死で作られた世界を平和と呼ばれるのでしょうか。悲しくなる物語です。
「窓」
テレビ関係の者ですが……と話しかける人には気をつけた方がいい。本物のテレビ関係の者もいれば、偽物、最悪、その正体が悪魔の可能性もあるから。
光になりたい人は特に用注意!
「ずれ」
疲れました。果たさなく疲れました。疲れ切っています。
でももはやどうにもなりません。
たまにはずれも悪くない。
「おもてなし」
ある日、見知らぬ人によって「ブルギさん」になった彼。
「ブルギさん」という印を知ってる人々からのもてなしに、自分は生きている価値さえないと思ったのが、自分は変えられるのではないかとまで思うようになる彼。
希望すれば、欲望すら満たしてくれる……謎の人々。
そして「ブルギさん」になってから二ヶ月。
今日は何をしてくれるんですか_?すっかりなれてきた彼。
その日は満月の日だった。謎の場所、謎の集団、そこで行われる事とは……。ちなみに彼は89年目の「ブルギさん」。
「買収」
ランダムに選ばれた担当という死神が現れる。
死神を信じてくれない人間と死神と主張する死神との間に命の延長として成立するやり取り。
お金。死神を買収するつもりですか?
ダメじゃないです。お金を払ってもらいましょう。
「今回はどうなさいます?」
しかも値段は前回より値上げしたという。
素直に死を受けてくれれば終了なのに、人間って生きたい生き物。
そのお金の驚きの使い方とは……。
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ・AmazonPrime
数年前はAmazonPrimeでNHK On Demandも無料で観る事ができましたが、今はNHK On Demandに登録(¥990/月額)しないと観られなくなりました。残念です😢
星新一・『妖精配給会社』
妖精配給会社・アマゾン
観想
『妖精配給会社』はショートショート35篇が載せている短編集。
老眼で集中力も乏しく…長編だと途中から内容が繋がらなくなるので、今はショートばかり手に取るようになる。
星新一さんの作品は初めてなのに…なぜか…すごく慣れた感じ…夜中、あっ、と。そう…分かりやすく、丁寧な文体に人生の生き方を示してくれるその内容が…ユダヤ人の聖典とも言われる『タルムード』と似ている感じがする。
「福の神」と「アフターサービス」を子供に話すと、「面白い!」と自ら手にとって読み始めるが…長くは続かずだった子供は……この前……まだ読み終えてない私より先に読み終えては、二回も読んでいる。星新一さんはストーリーに宇宙の事も多く入れているので、子供にも受けやすいかもしれない。
もしかしたら…近い未来には猫と犬に加えて妖精をペットショップで選ぶ時代が来るのではないかと思うとなんかゾッとする。