あらすじ
韓国で社会問題となっている〈毒なる親〉をモチーフに、息つく間もない展開で観客を魅了する韓流ミステリーの傑作!成績が優秀で優等生の高校生ユリ。そして、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。二人は誰が見ても完璧で理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査に乗り出したオ刑事は、自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる。
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動画
感想
28歳の女と32歳の男、優等生の女子高校生が車の中で遺体に発見される。もう一人、生存者がいるとみられる。彼らは自殺なのか、または他殺なのか。
その謎の鍵はユリの母親に託されていた。
親として信じたい娘の心は既にズレていて、元の戻すことはできない。一歩だけ譲ってあげたなら、それができない母。その母のために死を選ぶ娘。
「「あなたのためだから……」という言葉を親が一番よく使うかもしれないが、子供としては実は自分のためであり、愛という名のもとに隠れているのは子供によって満たされる自分の欲望かもしれない。
そのような親を信じて生きていく事をユリは拒否する。
毒親は彼女だけではない。ある時は自分もあのカテゴリーにハマる時が絶対ある、何回も。
子供にも自分の考えがあり、自分が作る未来がある。その未来を親は見守るべきであるが、世の中の多くの親は自分がひいたレールを一ミリの誤差もなく進めるよう、子供を引っ張っている。
人生に模範答案はない。もし、その模範答案通り、レールを進んだとしても必ず、どこかの時点で脱線するかズレるか。
育児放棄ではなく、子供があるがままに成長するための「ほったらかしの子育て」。この映画はそれの大事さを教えてくれる。
そろそろ始めようか?またどこかでこのような事が起きない事を願う。
信じる心は傲慢と偏見をもたらす。与えた愛を相手も愛として受け止める。 そう信じる傲慢さ。愛を受けた人は必ず幸せだと信じる偏見。
セリフ
良いものが毒になる?
親は?
学校暴力はいじめだけを意味するものではない。
特定の誰かに脅かされるのも暴力ですし……
鬱なら、メンタルが弱いということですか?
もし私がうつ病ならそれは自分のせいなんですね。
親に逆らってやりたいことをやるなら家族の助けを得ず勝手に生き ればいい。 良いものを食わして育ててやったのに教師なんかになって。 それすらまともにできず控訴されるなんて。
こいつのせいで恥ずかしくて顔も上げられない。
良い教師になりたかったんです。クラスの班長が死にました。 私は差別をせず関心を持って愛しあげたかった。
試験の点数か悪くて叩いたり、勉強のできる子と比べたりせず、 泣いても弱虫だと言って責めたりせず、 友達とケンカしたらちゃんと話を聞いてあげて… 僕は生徒にしてあげたいことがまだ山ほどあるのに辞めさせられて 人生終わるんじゃないかととても怖かった。
お母さんのお母さんに生まれたい。
同じようにいじめたいから?
愛してあげたいから。
愛する方法を教えてあげたいから。
