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桜色の風が咲く:家族の絆が紡ぐ感動の物語(2022年公開・実話をもとにした映画)

https://gaga.ne.jp/sakurairo/

あらすじ

教師の夫、三人の息子とともに関西の町で暮らす令子。末っ子の智は幼少時に視力を失いながらも、家族の愛に包まれて天真爛漫に育つ。やがて令子の心配をよそに東京の盲学校で高校生活を謳歌。だが18歳のときに聴力も失う・・・。暗闇と無音の宇宙空間に放り出されたような孤独にある息子に立ち上がるきっかけを与えたのは、令子が彼との日常から見出した、新たなコミュニケーションの“手段”だった。勇気をもって困難を乗り越えていく母子の行く手には、希望に満ちた未来が広がっていく・・・。(C)THRONE / KARAVAN Pictures

感想

映画『桜色の風が咲く』(2022年・実話)を観ました。

主人公は、普通に見えていた目が右、左と光を失い、やがて両耳も聞こえなくなります。
光と音の世界から完全に遮断された彼が、絶望の中から「こんな自分だからこそできることがある」と気づいていくまでの道のり——、それは涙なしでは見られません。

家族の支え、そして何より、彼に寄り添う母の強さと賢さ、優しさ。
その姿には、親としても人としても多くを学ぶことがありました。

人生とは何か。命とは何か。
この映画は、静かに、けれど確かに、その問いを私たちに投げかけてきます。

カフカ

そして、主人公・智が繰り返し読む本として登場するのが、カフカの『変身』。
彼はこう言います——
「人は誰でも、突然虫になる時があるのではないか」と。
いきなり光を失い、同じ場所で目を覚ましても、もう以前の自分とは違う生き物になっていた……だからこそ、智はカフカに深く惹かれたのかもしれません。

しかし、それだけではない。同じクラス、同じ職場、同じ場所なのに、突然、自分だけが虫になってしまう時もある。

ある意味で、「人は誰でも、突然虫になる時があるのではないか」と思うのは彼だけではないかもしれない。

私も昔『変身』を読んだ覚えがありますが、今は本棚で見つからず、代わりに別のカフカの本がありました。
いつかもう一度、読み返してみたいと思います。

吉野弘・生命は

この作品には、吉野弘さんの詩「生命は…」が二度登場します。
特にエンディングで全文が静かに流れる場面は、胸に深く残りました。

吉野弘さんの詩集は、以前から本棚にありながら、実はあまり開いたことがありませんでした。でも、この映画を観て、改めてその一篇一篇の言葉に触れたくなりました。

どんな状況でも諦めず、今の自分にできることを探し続ける人には、きっとこの映画の“桜色の風”が届くはず…と信じたいです。

予告編

公式ホームページ

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「桜色の風が咲く」と同じく実話を基にした映画です。