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心温まる出会い!グーグーだって猫である(ドラマ)

あらすじ

吉祥寺に住む小島麻子 (宮沢りえ) は、人気連載を持つ少女漫画家。締め切りに追われる多忙な日々の中、長年共に暮らしてきた愛猫のサバが突然息を引き取ってしまう。以来、漫画が描けなくなり、食事ものどを通らなくなる麻子。心配した担当編集者・大森の勧めで一軒家に引越しをしたものの、依然として生活のペースは戻らない。ある日、井の頭公園を散歩していた麻子は、病気の子猫を連れたホームレスと出会う。彼と何度か顔を合わせるうちに、子猫の病気を治してあげたいと思い始めた麻子は、ホームレスに無断で子猫を病院に連れて行くのだが…。

(C)2014 WOWOW INC./C&Iエンタテインメント

感想

初めて看たのは昨年。偶然『グーグーだって猫である2』があるのを知って、再び観始めました。『グーグーだって猫である2』は別投稿予定です。

猫の事で涙を流した事がある人ならきっとその気持ちが痛いほど分かる1話。

 

目覚めたとき、寄り添って眠っていたはずのサバが動かなくなっていた。その信じられない現実を前にする漫画家・小島麻子から、話は始まる。

 

漫画家と編集者との関係に関しても考えさせられるドラマ。

 

ペットロスで食べれず、寝れず、書けずに落ちてしまった小島に毎日のように食材を買ってきて食べさせながら、彼女が再びペンを持つその日を待つ編集者。

今はスマホでのやり取りになるかもしれないけど、faxでのやり取りが懐かしい。

 

編集者の仕事はどこまでなのかという疑問は残る。けれど、二人が最高のパートナーであることに違いはない。

その二人の関係を含め、good goodから名前を取ったグーグー、漫画という世界、吉祥寺という憧れの地域の綺麗な風景も楽しめる、個人的には好きなドラマです。全4話の中で1話が一番余韻が長くて、好きです。

 

ドラマには所々、訳わからないシーンもあるけど、まあ、それもいいのではないかと思われる。

何より、一話で彼女がなかなか涙を流さないという設定が素敵。共に過ごした時間は物として残っていて、それを見る度に涙が出るはず、それで、引越しまでするけれど、ドラマではその涙をあまり見せずにその悲しみを観る者に伝えているのがとても斬新です。

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セリフ

1話

食べれるようになって、眠れるようになって、後は働くだけですね。

もしかしたら、彼は病気の猫だから一緒にいられるかもですよ。

あったたくなってきたね。

え?

この辺の人?

はい。

僕もこの辺りが地元だけど。この公園変わらないね。

猫、好き?

はい、観てもいいですか?

多分、飼い猫から捨てられたんだんだよ。自分から寄ってきたから。

むかし、ここに住んでたんだ。

そうなんですか?

飼ってもらえないかな?

貰って欲しいとずっと思ったんだ、最初に会った時から。

僕なんかと一緒じゃ、ダメなんだ。

あの日。目が合ったよね。

はい。

その猫が必要なはずだよ。

今日からうちの子だよ。

名前、何にしようかね、何と呼ばれたい?

名前ね、グーグーにしたの。グッッとふっと

グーグーが長生きしますように

病気をしませんように

事故にあいませんように

このうちの生活が楽しめますように

そして天寿を全うしたら私がグーグーを送ることができますように

2話

一匹目の後悔が大きいほど大事にされる。

サバがグーグーを守ってくれるようなものだ。

今日は全ての事をやめて飛び乗った電車の終点まで行って、気になった人に何でもいいから質問してください。

そもそもですね…人間に生きている意味なんかありますかね。
個人的にはてますね…大いに生きている意味はあると思っているけど…地球にとっては人間なんかいなくなったほうがいいじゃないですか
あの干潟は世界に通じているのよ。いろんな場所でいろんな生き方をした鳥がそこに集まって、またいろんな世界に飛んで行くんだから。
 

3話

これがためでも頑張ります。

あの頃の自分がまだ自分の中にある。

4話

もう15歳でしょう?大事にされたな。

何か気をつけたほうがいい点はありますか?

…あとはそうですね。できるだけ抱っこしたり、声をかけたり、一緒に出たりして、喜ばせてあげなさい。
心不全と腎臓の薬飲んでる。
 
私らと変わらないね。
長生きしたって、いいことばかりじゃないよね。

これは臨終だ。

こうやってすぐ逃げるからな。お前は。
逃げてないよ。無駄なことしたくないだけ。
この漫画のモデルになったグーグーという猫は先日亡くなりました。15年と8ヶ月のあいだ、一緒にいてくれてありがとう…グーグー。

なんで、私だったんですか?

私…当たり前のことがよく分からなくて…このままで生きてていいですか?

[番外編]最初はすべてが光だった

初めてドラマを観たとき、正直、猫に対する特別な思いもなく、ペットロスについても深くは知りませんでした。
けれど、この一年でこんなにも見方が変わるとは思いませんでした。

第1話のサバの死、そして第4話のグーグーの死。物語を追いながら、胸の奥に積もっていた思いが少しずつ引き出されていきました。

私が書いた小説は、受賞どころか一次予選で落ちてしまいました。それでも、もし受賞していたら、同じことを語っていたかもしれません。

なぜなら、私が書いた小説に登場するツキくんも、書き終えたあとに虹の橋を渡ってしまったからです。

ツキくんがいなければ、私はあの小説を書くことさえできなかったと思います。


ドラマを観ながら、あの時間を、あの気持ちを、何度も思い返しました。

 

だから今、私も言いたいのです。

――「ツキくん、ありがとう」と。

虹の橋を越えたあの子へ捧ぐ歌