『愛唄―約束のナクヒト―』
不治の病係の映画だと大体元気でありながら生きる意味をなくした誰かが余命わずかの誰かによって…少しづつ変わっていくストーリーが多いのではと思いますが…「愛唄」ではなんと…ヒロインを含め思わぬ人物までが不治の病という…ある意味では残酷なストーリー…。
あいつがくれた、恋する勇気。 あの子がくれた、生きる意味。 僕を変えた二つの出逢いが今、一つの奇跡を起こす。平凡な毎日、他人を夢中になるほど好きになったこともなく、ただ過ぎていく日々の中、大人になってしまったトオル。そんなある日、自分の人生のタイムリミットを突然告げられる。失意の中、元バンドマンの旧友・龍也との再会と、偶然見つけた“詩”との出逢いによって彼は、生きる勇気をもらい、恋というものに生涯をかけて全力で駆けてみたくなった――。トオルを変えた詩。そしてその先にようやくめぐり逢えた運命の少女・凪。しかし、詩を綴ることをやめたその少女には誰も知らないある秘密があった…。終わらない命など存在しない中で、今を夢中で生きるとは。刹那に輝くその運命が、名曲誕生の奇跡を起こす。(C)2018「愛唄」製作委員会
ビルの屋上で飛び降り直前のトオルに「何してる?」と話しかけてはいきなりカラオケに連れて行くタツヤ。
トオルのスマホに…余命カウンターをセットしては「カウントゼロまで好きな事をすればいい」とタツヤ。
偶然…拾った詩集で凪のことを知ったトオル…凪との出会いも偶然ではあるけど…なぜか違和感がありません…。
学校もあまり行ったことがなく…入院ばかりの凪だが…いつも明るい彼女にはむしろ周りの人が元気をもらっています。
その凪のため、彼女がやりたい事をやらせたいと思うようになるトオル。二人の特別な日の始まりは眩しいくて鮮やかでイキイキするが、元気な人でさえヘトヘトのスケージュールは彼らに肝心なものを見せてくれません…。
詩が書けなくなった凪、「ただ死を待つだけで言葉が出てこない」という彼女に「俺には届いたよ。あれは凪の言葉だった」と話してくれるトオル。
「二人だったら乗り越えられる。」「可能性は無限大」という凪のトオルへのメッセージに気が付いたトオル…余命一日を切って、まだ…生きてる自分に…やらないといけない事をやろうと決めます。
「まだ…行きたい所はどこでも行けるよ」というトオルに「特別な日は一日あれはいい」と凪は言います。
その凪に最後になると覚悟の上…母は服を選んでくれます。
恐らく、二人とも最初で最後になるだろうの朝日…。砂場での朝日にはできなかったけど…目に心に染み込む綺麗な朝日に彼らの命は眩しく輝きますが…。
凪が残した歌詞に達也は曲を付けます。「間に合ってよかったよ」と…トオルに「愛唄」を聴かせる彼にも実は秘密が…。
すぐさま…遥か遠く去っていく飛行機雲のように…偶然と必然の出会いが生み出す…彼らの人生は長くはなかったけど…
「…生きるって…時間の長さだけではない…」
と感じさせる映画でした…。
シーン一つ一つがとっても綺麗な映画。親の気持ちを抑えながらもうまく伝えてくれる映画。…今度は…テンションがやばい時…号泣する準備をして…思い切り泣きながら…観たい映画です。
◆20220601・アマゾンプライム 対象