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『ツレがうつになりまして。』

映画・『ツレがうつになりまして。』

 

いつも笑顔が印象的だった…「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さん。その突然の旅立ちに…改めて…明るい振る舞いをする人こそ抱えているとも言われる…心の底に沈んでいる陰と共に…こちらの映画を思い出しました。

 

あらすじ(ネタバレあります😅)

 
 マイナス思考の塊で怠け者で唯一好きになったのが漫画というハル。才能溢れる人々に自分はダメだと落ち込んでる彼女に「漫画は自由で豊かである」と教えてくれたツレ。「漫画だけを書けよ。生活の面倒は僕がみるから」と彼のプロポーズで2人の生活が始まります。

 イグアナのイグとのごく普通?の毎日が…ある日…「死にたい」というツレの言葉から一変する事になります…。

うつ病と診断されたツレにお医者さんは日記を書く事をおすすめします。それで…ツレは密かに日記を書き始ね、ハルはそのツレの毎日を漫画で描き、イグはその二人を見守るという新しい生活が始まります。
 
「うつ病と診断されました」と話すツレに「うつ病なんか…こんな忙しい時はみんなうつ病みたいになるんだよ」と軽々言う上司の言葉…うつ病というのは「あるほど余裕があって、特にやることもなく、時間が余りすぎの人が余計な事を考え過ぎてできる贅沢病」と扱いされた時期を経て、誰もがなりうる病気という時代に来ている事が分かります。
 
ツレが退職届を書くシーンで流れる「月の光」…は絶望のツレに注ぐ慰めの光…。
 
庭で雪と向き合うツレに流れる「愛の夢」。ツレの心は荒れているが、ツレを見守るハルの心は静かな「愛の夢」を夢見ているとも思わせるシーンでした…。
 
うつ病を乗り越えて、ツレがハルに「参考になれば」と渡した日記のおかげもあって…本が出版され、ツレは講演依頼にも出るようになります。ある日、ツレの講演会に一人の男性が現れます。
 
彼の正体は…「恐縮だが、一言尋ねたい」といつも電話でツレにクレームをかけた人でした。彼は「この本を作ってくれて本当にありがとう」と会場を去ります…。ヘビークレーマーであるほど…心の病を抱えているのではないか……彼もそうだったのであろうという余韻が温かく感じました。
 

「あとで」

 
講演でツレが話した、うつ病を克服するための「あとで」が印象深かったです。
 
せらせない
くべつ扱いをしない
きることとできない事を見分ける
 

感想

 
割れなかったからこそ…今ここにある…。
割れない事に価値がある。割れないで、ツレ。
ハルの願いに答えるように…ツレは割れずに笑顔を見せます。
 
人は誰であれ割れそうな時があるのではないでしょうか…。ヒビが入る事で済む時もあれば、割れてしまう時もあると思います。それも人生…。その後、どう立ち直るかによって…また新しい価値が…希望が生まれます。
 
コロナ禍の世の中…至る所で…疲れの果で働き続ける方々も多い…今だからこそ……色々と考えさせられる映画でした。
 
 

モーニングショー

 
この前、偶然つけたテレビの朝番組(モーニングショー)から、うつ病に関する内容が流れていました。 

睡眠不足はうつの大敵と言われいます。

私も長い不眠症で病院で睡眠薬を処方されたことがあります。一日一時間も眠れない事もしばしばあったのに、処方された薬を飲むと…なんの苦労もなく、即眠りに落ちる事ができました。効果があったものの、病院に行く前、薬が切れては…一晩中、まったく眠れない日に逆戻りしてしまいました。このまま、一生睡眠薬に眠りを頼る事になるかと思うと、恐ろしくなって…その日を境に睡眠との闘いを続け、子供が大きくなるに連れ、今は寝れるようになりました。しかし、今も何回も起きては、夜中2時ごろから眠れない日も多々あります。

今の世の中…コロナだけでなく、いつ起こってもおかしくない大地震(京都もこの数ヶ月の間、今まで感じた事のない揺れが続きました)、これからの台風等々…考えれば考える程、心配が尽きません。

とりあえず、適当な運動、ポジティブな考え、笑う習慣(脳は騙されやすく、笑うと幸せホルが出るらしいです)を心かけて…日々の生活を活性化させることはいかがでしょうか。

 

 

ツレうつ…その後

 

ツレうつはその後、2007年に続編『その後のツレがうつになりまして。』が、2011年に完結編7年目のツレがうつになりまして。が出版されました。私はまだ読んでおりませんが、興味がある方は、リンクをご参照ください。