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彼女と彼女の猫-Everything Flows-

あらすじ

ある夏の一番暑い日、彼女と、彼女の飼い猫である“僕”の暮らしが始まった。

彼女は、通っている短大の卒業を控え、就職活動に追われる毎日を送っている。いつも頑張っている彼女にとって、“僕”と過ごす時間は、互いにひと時の安らぎを感じられる、とても大切なものだった。

しかし、家族のことや、友達のこと、将来のこと…いろいろなことがうまくいかず、彼女は次第に傷つき、立ち止まってしまいそうになる。それでも彼女は、背筋を伸ばし、今日も扉を開けて外の世界へと踏み出していく。

そんな大好きな彼女のことを、“僕”はいつまでも見守っていたいと思っていた。オリジナル版第1話~第4話に、ロングバージョンのオープニングと新規カットを加えて一本化した特別編集版。(Amazon Prime Video)

 

感想

-Everything Flows-

すべては過ぎていく。この文章をみて、浮かぶ作品がありました。

ただ、一さいは過ぎて行きます。

太宰治…『人間失格』

作品の終わりに出てくるこの文章は妙に悲しく、切なく、空しく、それから…納得します。

もちろん、彼女と彼女の猫は太宰の歩んだ生き方とは全然違います。頑張り屋の彼女は精一杯一人前になろうと頑張ります。その彼女の姿を僕は彼女が小学生の時からずっと見守ってきましたが、いずれ、別れの時が来るのです。

映画では彼女と彼女の猫が過ごす時間も静かに流れていきます。一人になった彼女が立ち上がるまでの時間は長いですが、その分、彼女は強くなります。

それから、僕は何処かで彼女を待ちます。

猫は飼い主をちゃんと見ています。声をかけたいけど、声をかける事ができない猫は行動します。その行動は彼が彼女にできた最後の恩返しだったかもしれません。

最後のシーンは『僕のワンダフル・ライフー』と繋がる気もしますが、それでも、とても心に残る作品でした。

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